ノイズとは写真や動画に写ってしまう「ザラつき」「本来見えない色」のことです。ノイズには大きく分けて2種類あり、原因と対策方法が違うのでそれぞれ分けて解説します。
高感度ノイズ
高感度ノイズとは暗い場所や夜間の撮影時に発生するノイズです。具体的にはカラーノイズ(色が不規則に変化する)や輝度ノイズ(明るさが不均一になる)が発生します。
原因
原因は「ISO感度の上げすぎによる不要な光の取り込み」です。特に夜間などは光量が足りないため、ISO感度を上げて明るさを補う必要があり、その引き換えとしてノイズが多く発生します。
対策
- ISO感度を下げる
- 晴れているときなど光量が十分な時はは100~800
- 曇っている時、屋内では800~1600
- 夜間など光量が足りたい時は1600~
- ISO感度を下げた分F値を下げる
- 単焦点レンズを使うとF値をかなり低くできることが多い
- 全体にピントが合いにくくなるので注意
- ISO感度を下げた分シャッタースピードを遅くする
- 遅くしすぎるとブレや長時間ノイズが発生するので注意
- ノイズ軽減(ノイズリダクション)機能を使う
- 「高感度○○」とある設定を変えましょう。
- 大きなセンサーのカメラを使用する
- できればフルサイズセンサーがおすすめ。
- RAW形式で撮影して後でノイズを減らす
- データ量が多くなるのには注意。
長時間ノイズ
長時間ノイズとは画像に不自然な色斑や不規則な明るさになるノイズのことです。
原因
原因は「シャッタースピードが長いことでカメラのセンサーに貯まる熱」です。
対策
- シャッタースピードを遅くする
- ブレやすくなるので三脚を使うのがおすすめ
- シャッタースピードを遅くした分F値を下げる
- 単焦点レンズを使うとF値をかなり低くできることが多い
- 全体にピントが合いにくくなるので注意
- シャッタースピードを遅くした分ISO感度を上げる
- 上げすぎると高感度ノイズが発生するので注意
- ノイズ軽減(ノイズリダクション)機能を使う
- 「長秒○○」とある設定を変える
- 適度にカメラを休ませる
- 通常は5〜10分程度休ませる
- 高温時や連続で撮影した際は15~20分程度休ませる
- RAW形式で撮影して後でノイズを減らす
- データ量が多くなるのには注意。
- 低温環境で撮影する
- 0°C〜10°Cがベストですが、低すぎるとカメラに影響があるため細心の注意が必要。